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全日本ラージ2025で混合複優勝、一般男子単2位の千葉悠平が語る挑戦の理由とニッタクギアの素晴らしさ

2025年07月31日

 香川県・あなぶきアリーナ(香川県立アリーナ)で行われた2025年の全日本ラージボール選手権。一般男子シングルスで決勝まで勝ち上がった千葉悠平(山口・ウチダスポーツ)は、昨年準決勝で敗れたライバル・池田亘通(神奈川・Infinity)をゲームオールの9–9まで追い詰めていた。その次の勝負の1本。左腕の千葉が渾身の力で放ったフォアクロスの強打は、池田の中陣からのカウンターブロックにつかまり、無情にも千葉のコートの奥深くに突き刺さった。結果的にこの1本が決定的なポイントとなり、千葉の「日本一」の夢は来年以降に持ち越しとなった。

 千葉がラージボールにのめり込んだきっかけは、3年前にさかのぼる。勤め先の会社が卓球部の支援を打ち切ることになり、千葉はそこで硬式卓球からの引退を決断した。だが、千葉には「やり残し」があった。野田学園中・高から埼玉工業大、実業団と歩んできた卓球人生の中で、まだ一度も個人戦での「日本一」を獲得したことがなかったのだ。

 「それで、ラージに移行して日本一を目指そう、と思ったんです」と、千葉は言う。ただ、ラージは一筋縄ではいかなかった。

 「硬式の時は、サービス・レシーブ・3球目で相手を崩して、ラリーをあまりせずに勝ち切るタイプだったんですけど、ボールが大きくて軽いし、ネットも高く、どうしてもラリーが続いてしまう。サービスの回転量も少なくなりますし、ラリーを制する方法を探すのに苦戦しました。また、元々が硬式では裏ソフトだったので、表ソフトで卓球をする違和感、どうやって打つんだろうという難しさもありました」

 最初のチャレンジ、2023年大会は決勝トーナメント初戦で敗退。前回の2024年大会は準決勝で前出の池田に惜敗。その池田を打倒するイメージを十分に作って練習を積み、臨んだ今大会でも、壁は破れなかった。しかし、千葉は少しも下を向いていない。

 「シングルスで頂点を取りたい。プラス、池田君を倒すまでやりたい。池田くんとは同級生で、今回、準決勝で対戦した三枝晃記君(愛知・PPD)も同級生。ライバルたちを倒して日本一になるのが、来年の目標です」と、ますますファイトを燃やしている。

暁炎
木材5枚+KVC3 2枚
(アウタータイプ)
板厚:5.6mm
¥19,800(税抜¥18,000)

 そんな千葉の使用する用具は、ラケットがまず『暁炎』だ。最初は『アコースティック』を使っていたが、「『暁炎』はボールに回転がかかりやすく、スピードも出しやすく、球持ちが良いですね」と、ラージボールとの相性の良さを力説してくれた。

 ラバーは両面ともに『ロイヤルプリンス』。「スピードが出やすく、なおかつ回転がかかり、とても打ちやすい。『暁炎』との相性も抜群です」と、その性能に大満足している様子だ。

ロイヤルプリンス
厚さ:厚・特厚・MAX
(バイオレットはMAXのみ)
カラー:レッド・ブラック・バイオレット
¥7,700(税抜¥7,000)

 シューズの『ムービングエアロ』についても、絶大な信頼を寄せている。「履き心地がむちゃくちゃいいし、滑りにくく軽い。そして何より、とても長持ちするんです」と語る千葉。週に5〜7日のペースで練習しているという彼が「1年は余裕で持ちます」というのだから、その耐久性の良さは折り紙付きだ。

ムービングエアロ
カラー:ブルー・パープル
サイズ:20.0、21.0~29.0cm(0.5cm刻み)
¥19,800(税抜¥18,000)

 今大会の大会公式球だった『ラージ 3スター クリーン』についての使用感を聞くと、「割れにくくてブレないし、めちゃくちゃ良いボールだと思います。普段は練習球の『ラージ トップ クリーン』を使っているのですが、そちらのクオリティも試合球と変わらないので、練習も試合も違和感なくできています」と話してくれた。

ラージ 3スター クリーン 3個入
カラー:オレンジ
¥1,188(税抜¥1,080)

 シングルスでは惜しくも準優勝だった千葉だが、混合一般ダブルスでは念願の「日本一」となる優勝を果たした大会の千葉。来年はいよいよ、悲願のシングルス日本一をつかみ取れるか。大きな期待を持って見守っていきたい。

千葉は今大会、樫部侑来(山口・ウチダスポーツ/左)と組んだ混合一般ダブルスで初優勝を飾った